「大館 曲げわっぱ」について
秋田民謡「秋田音頭」に、
-----♪秋田名物、八森ハタハタ。男鹿で男鹿ブリコ。
能代春慶。桧山納豆。
大館曲げわっぱ♪-----
と、ある様に県内外また、海外にも人気のある秋田県が誇る郷土の伝統工芸品となっています。
秋田杉で”曲げ物”が作られるようになったのは約1,300年前。産業として確立されたのは、17世紀後半と言われています。大館城主佐竹西家が下級武士の副業として推奨し発展してきました。1980年には、国の伝統工芸品に指定を受けています。
曲げわっぱの部材は、杉材の中で最も美しい木目を持つ年輪の柾目を使用します。その柾目の部分を薄く剥ぎ、熱湯につけて柔らかくしたものを、型に合わせて素早く曲げて乾燥させます。それを、桜の皮で縫い留め、各所隙間の無いようにはめ込み仕上げて完成させます。
各地方に”曲げ物”が様々ありますが、国の伝統工芸品指定を受けているのは「大館曲げわっぱ」だけです。
秋田杉の優雅な風合いと温もりと、継承されてきた確かな技。それらが日本が誇る逸品を生み出しているのです。
その確かな品質が評価され、最近では海外でも人気がある反面、残念な事に安価な類似品・粗悪品が多数出回る様になってきています・・・。
この「伝統工芸品 大館曲げわっぱ」の商標登録マークがついているものが、本物の秋田の大館曲げわっぱとなりますので、ご注意ください。
- Q:曲げわっぱの正面はどちらからになりますか。
- A:桜皮縫いしている所が正面となります。
- Q:曲げわっぱの塗りは何ですか。
- A:ウレタン塗装です。
- Q:曲げわっぱはどの位使えるのですか。
- A:扱い方にもよりますが、弁当で約5~6年は大丈夫です(毎日使用の場合)。
大切に10年以上使っている方もいます。
- Q:重箱はその他に別の用途に使えますか。
- A:すし鉢、菓子器、盛器その他自由にお使い頂けます。
- Q:杉の木目を選べますか。
- A:全て木目が違いますので選ぶことはできません。
- Q:お櫃・弁当箱の使い始めはどうしたら良いのでしょうか。
- A:はじめに使う場合、木が乾燥しているのでご飯が付きやすいので、内側を水で濡らし、その後水分を拭き取ってからご飯を入れてください。ぬるま湯に数回湯通ししてから、風通しのよいところで乾かしてください。 匂いや汚れの浸透を防ぐことができます。
- Q:曲げわっぱは電子レンジで使用できますか。
- A:使用できません。
曲げわっぱは「木」ですので燃えます。その他、直火、オーブンは火事になりますし、食器洗い洗浄機・乾燥機の使用もできません。
- Q:油物を入れても良いのでしょうか。
- A:大丈夫です(色素のある物でも可)。
但し、ウレタン無塗装のお櫃は使用不可となります。
- Q:コーヒーカップ等に熱い物を入れても大丈夫ですか。
- A:大丈夫です。
- Q:洗剤を使用しても大丈夫ですか。
- A:毎日洗剤を使って洗って下さい。
但し、水、お湯の中に長時間入れることは避けて下さい。水洗いした後は、水気をしっかりふき取り、十分に乾かしてください。(クレンザーや漂白剤、タワシの使用は製品を傷めますので使用しないでください。)
- Q:においが気になりますがどうしたら良いのでしょうか。
- A:容器の中に数十分お湯を入れて、何日かこれを繰り返すと消えます。
- Q:使っているうちに桜の皮留めの所が切れた場合は大丈夫でしょうか。
- A:曲げわっぱの場合ほとんど桜皮縫いしていますが、アクセントの意味の桜皮縫いでもありますので、使っていると桜皮が切れることがあります。しかし、しっかりと杉材を接着剤で留めてありますのでバラバラになる事はありません。
- Q:曲げわっぱの塗り直しはできますか。
- A:出来ます。但し、約30日間位かかります。
料金は標準販売価格の半分が目安になります(送料別途)。 商品によって修理、塗り直しが出来ない事もあります。
- Q:曲げわっぱの表示容量(cc)は、どこまでの容量ですか。
- A:器全体の内容量で、摺り切りでの容量となります。
「cc」ですので、その器の内容量(体積)となります。※「ml」と同義
- Q:弁当箱の底の部分が黒づんできてます、なぜでしょうか。
- A:箸で底を突くと塗膜が取れて水が入って黒ずみます。黒くなった部分は、塗り直しをしても全く無くなる事はありませんのでご了解下さい。
- その他 注意点
- 下記の点についてご注意下さい。
・直火、電子レンジ、オーブン、食器洗い洗浄機・乾燥機の使用はできません。
・クレンザーや漂白剤、タワシの使用は製品を傷めますので使用しないでください。
・水やお湯の中に長時間浸けたままにすることはお避けください。
・直射日光や火のそばに放置しないでください。変形や変色の恐れがあります。
・金属のカトラリー等は製品を傷つけますので使用はお避けください。
・木製のお箸等でも底を突くと塗膜がはがれ、水が入って黒ずむことがありますのでご注意ください。